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霊験あらたかな観音様とふしぎな徳利のお話~常隆寺(棚倉町)

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水郡線・中豊駅より南にある『常隆寺(じょうりゅうじ)』にやってきました。

常隆寺は、天平9年(737年)、行基菩薩が八溝山のふもとで開基し、
文明元年(1469年)、久慈川の田園地帯を一望することができる、
流山の中腹に移ったと伝えられています。

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この常隆寺には、”入沢観音(いりさわかんのん)”という、
十一面観音像が安置されています。

この入沢観音は、非常に霊験あらたかな観音様で、
一説によりますと、奈良時代の天平年間(729~749)に、
当時高僧であった行基菩薩(668~749)が霊木に観音像を刻んだ
という尊い木造なのだそうです。

この木造を当時、入沢にお堂を建ててお祭りしたことから”入沢観世音”と呼ぶようになりましたが、
後に、現在の流にある常隆寺に新しいお堂を建てて安置されたといいます。

この入沢観音には、今から1200年くらい前、
今の棚倉町寺山の地にあった一軒酒屋に、毎晩、暮の四ッ時(※午後10時)になると、
五合(※約0.9リットル)しか入らなそうな小さな徳利を持ち、
「一升(※約1.8リットル)量っておくれ」と頼む、一人のみずぼらしい老人が訪れた。
老人の持つ徳利は、見た目の割に一升きっかり入るふしぎな徳利で、
さらにその老人が、実は入沢観音の化身だったのではないか。

という伝説があり、棚倉町のホームページや
棚倉町町内で発行している本などに、そのお話が掲載されています。

  <お話の内容はこちらをご覧ください。>
  ・棚倉町ホームページ ふしぎな徳利~入沢観音化身の話~ より

お話の中には、登場人物である芳松が、徳利を受け取り酒を量りながら
”こんな小さな徳利に、一升入んだがんなあ(入るのかな)?”
と心の中で呟くと、それを察したかのように老人は、
「小僧さん、そんなに不思議がることはないよ。ゆうべもその晩も、
その前の晩だって必ず一升入ってるではありませんか。」と言った。
というエピソードがあります。

また、一説によりますと、今でも入沢観音に何事かお願いする時には、
お酒を供えてねんごろに祈念をかければ必ず成就するといわれています。

このことから考えると、もしかすると、そのお酒を買いに来た老人は
本当に入江観音の化身だったかもしれませんね。

ふしぎな徳利のお話がある「常隆寺」。
皆さんも、足を運んでみてはいかがでしょうか?

大きな地図で見る

文責:す (ラクラスしらかわ http://rakuras.com/

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コメント

面白い物語でしたぁ ぷー

投稿: Pooh3 Kampf Gruppe プーさん | 2014年2月 1日 (土) 01時27分

コメントありがとうございます。
県南地域には面白い昔話が沢山ありますので、ぜひ、こちらのブログと合わせて読んでみてください。(す)

投稿: ラクラスしらかわ | 2014年2月 3日 (月) 15時05分

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