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ユニークな石像文化に触れる ~ 狛犬講演会(東文化センター)

先日告知しました狛犬講演会が、去る2月12日(土)白河市東文化センターにて開催されました。

講師は、たくきよしみつ氏。
たくき氏は福島市出身の作家・音楽家ですが、その活動のかたわら、狛犬(こまいぬ)についても研究をされている方です。

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狛犬とは、神社入り口に獅子のように対に立っている犬のこと。
氏によれば、こと福島県県南地方には素晴らしい狛犬像がたくさん遺されているのだといいます。

それは、石工・小松寅吉とその弟子・小林和平の活躍があったといいます。

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<故・小松寅吉>

もとは信州・高遠で生まれた石工・小松利平布弘(こまつりへいのぶひろ)が脱藩し、福島に移り住んだといいます。
そもそも利平はみずから脱藩したかったわけではなく、高遠藩主・内藤頼寧が藩の財政の為に、農家の次男坊以下の男性を石工として育て全国に出稼ぎに出した経緯から脱藩したといわれています。

しかし、脱藩者ですからいずれ藩に戻されます。
当時は出稼ぎ先で定住する石工も多く、それを取り締まる「石切目付」の監視から逃れる必要がありました。
そのため、利平の名が刻まれた作品はほとんどないといわれています。

小松寅吉は、その小松利平布弘の弟子ですが、師匠に従ってか寅吉名の作品はほとんどないようです。

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<白河市東下野出島地区・鹿島神社の狛犬>

さらに時代は過ぎ、小松寅吉の一番弟子である小林和平にも話が及びます。

小林和平は石川町沢井地区の生まれで、石川町石都々古和気神社(いわつつこわけじんじゃ)にある狛犬は和平の作品です。

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<石川町石都々古和気神社>

よく見ると、小さい獅子が3体います。
氏によれば、和平の過去によるものでは無いかとのこと。

和平には3人の子供がいました。
しかし、3人とも成人を迎えずして亡くなってしまったのです。
失った3人の子供たちを思いながら彫ったのでしょう。
その証拠に、母親と思しき狛犬にはたくさんの乳首が刻まれています。

狛犬にも、さまざまなお話があるのですね。

氏は、これだけ素晴らしいのに作成された年代が新しいために文化財にはなっていないと話していました。
今でこそ石を削る技術や機械は発達していますが、手彫りの石工は現代に少なくなっていることを危惧されていました。

実は、ラクラスしらかわでも各地の狛犬は取材しています。

白河市・鹿嶋神社
http://rakuras.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/2-53b4.html

白河市・新地山
http://rakuras.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-6859.html

白河市大信・熊野神社
http://rakuras.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-ec68.html

白河市東・鹿島神社
http://rakuras.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-2859.html

棚倉町・八槻都々古別神社
http://rakuras.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-987d.html

確かに福島県県南地方には、素晴らしい狛犬がたくさん遺っています。
狛犬達を探しに、ぜひ福島県においでください。

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たくきよしみつ(鐸木能光)氏
 狛犬ネット http://komainu.net/

より大きな地図で 寅吉・和平マップ を表示 (寅吉・和平マップ:阿武隈狛犬評議会プロジェクトより)

文責:よ (ラクラスしらかわ http://rakuras.com/

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