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しらかわ隧道探検! ~ JR東北本線(白河市)

トンネルのことを古くは中国語同様、「隧道(ずいどう)」と呼んでいたといわれています。

白河市内には、名前も知られていないような隧道がいくつか存在します。
以前、こちらで隧道のひとつを取り上げたときに、他にも白河市内に点在していることをご紹介しました。

そこで白河駅周辺をくまなくまわり、線路の下にある隧道を訪ね歩いてみました。

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白河市周辺にあるトンネルは8か所ありました。
トンネルと隧道は同じものですが、ここではとくに時代を感じさせるトンネルを、あえて隧道と呼ぶことにします。

それでは、西から順に訪ねてみましょう。

1つ目、昭和町ボックス。
下の道は県道37号線で、白河市と天栄村羽鳥を結んでいます。
スキー場へのアクセスルートでもあります。

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ボックスの名の通り、あまりトンネルをイメージさせるものではありませんでした。
しかし、次に来たのはまごうことなき隧道です。

2つ目、いろいろ探しましたが、なんという隧道名かはわかりませんでした。
一見、小さく見えますが、手を伸ばしてもギリギリ届かないくらいの高さがあります。

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3つ目と4つ目は二つのトンネルが並んでいます。
東側が古く、西側が新しく作られたトンネルですね。
この道をずっといくと国道4号線・金勝寺交差点(将来的には立体交差)へと向かいます。

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ここの隧道は高さ2.4mありますが、車両は通行できません。

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ちょっと休憩。
白河駅北西にある駐車場です。
今でこそ、ただの駐車場ですが、ここは白河機関庫があったと思しき場所です。
トンネル以外にも時代を感じさせる場所が駅付近に遺っていました。

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ちなみに黒磯にあった機関庫が白河に移ったものだそうです。
位置的に宇都宮~福島の中間に白河が位置しているから白河に移転したのでしょうか。

5つ目は「こみね・ふれあい通り」。
このトンネルは、白河駅の南北を結ぶ通路です。
白河駅で降りて小峰城へ行くときには、一番便利な通路です。
提灯祭りには、ここを神輿が通っていくんですよ。

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歩き疲れたので、また休憩。
白河駅の東方100数十m。
ここはかつての白河駅跡です。

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当時の白河駅(旧)。
開業当時は客車1日2列車、貨物は1列車で上り下りとも1日おきに運行されていたといいます。

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<図説 白河の歴史:郷土出版社より>

そしてまた隧道へ。
6つ目も、やはり隧道名は見つからず。
ここは記者も当たり前に使っていますが、その隧道名が何かまではわかりませんでした。
この道を突き当たると、福島地方裁判所白河支部があります。

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近代的なトンネルが見えてきました。
7つ目には「陸羽街道架道橋」と書かれてありました。下の道路は国道294号線です。
架道橋とは何かと思って調べたら、「道路をまたいで横断する橋」とありました。
鉄道側の視点からみた呼び名ですね。

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そして8つ目の隧道へ。
近くには白河中央中学校があり、朝夕にはたくさんの学生さんが通る道なのかもしれません。

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狭いように見えますが、高さは2.7mあります。
地元の人は慣れたもので、この隧道内を車が頻繁に行き交います。

最後は羅漢橋へ。
ここで盛土が終わり、トンネルがあるのは上記8か所であることがわかります。
ちなみに、この橋は東北本線で唯一、阿武隈川を渡る橋です。

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しかしなぜ、白河市内にこうした古いトンネルが点在しているのでしょうか?

以前、白棚線について書いたとき、白河市内の東北本線を引きなおしたことに触れました。

実は明治20(1887)年7月16日の時点で、黒磯(栃木県)~郡山(福島県)間が開通していました。
当時の土木技術や工費節約の都合上、長いトンネルや高い橋梁をつくらず地形に逆らわない線路を敷いたといわれています。
それにより急勾配や急カーブがたくさん生まれましたが、輸送量増加に伴い列車運行に支障が出てきたのです。

そこで大正4(1915)年、白河周辺で路線変更が着工されます。
これにより栃木県境の黒川に橋梁を架け、久田野~泉崎間にトンネルがつくられました。
また白河周辺には白棚線との重複区間を解消するためか、新たに盛土して路線変更しました。

新路線を横切る当時の道路を盛土で閉鎖するわけにもいきませんから、その際にトンネル化したのかもしれません。
ということは、上記で見てきた古いトンネルは大正時代に造られ、今なお現役で活躍中ということですね。

意外なところに、歴史が息づいているものですね。

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文責:よ (ラクラスしらかわ http://rakuras.com/)

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