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かの芭蕉も参詣した古刹 ~ 関山満願寺(白河市)

白河市関辺地区には、白河地方を代表する山の一つである関山(せきさん)があります。

標高は618.5m。山頂に古刹・成就山光明院満願寺があります。
天平2(730)年に行基が聖武天皇の勅命を受けて、光明皇后の御守本尊 閻浮檀金(えんぶだごん)の正観世音を奉持し、この地に創立したとされています。

奥の細道で知られるかの松尾芭蕉も、ここを参詣したと伝えられています。
曾良日記には、「籏ノ宿ヨリ峯迄一里半、麓ヨリ峯迄十八丁、山門有、本堂有、奥ニ弘法大師行基菩薩堂有、山門ト本堂ノ間、別当ノ寺有。真言宗也。本堂参詣ノ比(ころ)、少雨降ル。暫時止。コレヨリ白河ヘ壱里半余。」とあります。
旗宿地区から麓の関辺地区二枚橋へ約6km、そこから山道を登り2km弱登ったところに、山門と本堂、また奥に菩薩堂があったと記されています。

さてさて、天気もいいことですし登ってみましょう。
一路、関辺地区二枚橋方面へ。

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自動車を降りて山道をそのまま登ります。
しかしそれにしても、

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ひぃ~。

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十一丁目。
最初なんのことかと思いました。
丁は長さの単位で、約109mです。

う~ん……終わりが見えてきませんね。

休み休み登ること30分。
不動明王様が見えてきました。
金明水と呼ばれていて、登山者の喉を潤してくれます。

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しかし、道の傾きが半端じゃないですね。

そうこうして、や~っと山門跡につきました。
平らになっていて自動車が止められますが、ここまで登れる自動車が果たして何台あるのか疑問です。

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源義経が戦勝祈願をして神馬を奉納したと伝えられ、永承6(1052)年、武蔵坊弁慶が「下馬の碑」を建てたといわれています。

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南側は木々に遮られながらも、旗宿地区が見えます。
芭蕉達も通った道が遠くまで見渡せます。

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さらに登ります。
木々の間から表郷地区が一望できて、疲れもふっとぶかのようです。

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銅鐘が見えてきました。
寛文4(1664)年に、時の白河城主本多忠平公が寄進したと伝えられています。
関山一帯は昭和20年に山火事で燃えてしまったそうですが、この銅鐘は残ったといわれています。

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そろそろてっぺんが見えてきました。

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ついに満願寺に到着しました。

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山頂には満願寺のそばに松平定信公の歌碑も建てられていました。

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山頂からは、白河市街が一望できます。
この日は本当に天気に恵まれました。
市街地や那須連峰がくっきりと見えます。

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<新白河駅・南湖公園方面>

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<白河小峰城方面>

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<那須連峰>

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<白河市街全域>

このはるか南西に富士山があるんですね。
記者の肉眼では確認できませんでした。

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芭蕉も訪ねた山は、今も白河の街並みを見守ってくださっているようです。

関山

文責:よ (ラクラスしらかわ http://rakuras.com/

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コメント

塙町の羽黒山もそうですが、実は関山も近くて遠い山。遠くから、もしくは近場から望むだけの対象です。昔から山は聖域として崇められてきたところ。白河市内はもとより那須連山、と。高い境地から見渡す光景は、確かに神聖な息吹きを兼ね備えておりますわね。

登り終えたときの心境、これもよくわかりますなぁ。息絶え絶えになりながらも何とも言えない達成感に包まれる刹那。昔日の方々と同じ心情を共有している喜びみたいなもの。街道歩きもまた同じです。

投稿: Uogiee Mazolla | 2011年8月18日 (木) 00時17分

関山、羽黒山、そして表郷の建鉾山と盆地帯の中に鎮座する山には、なにか特別な力が宿ると考えられたのでしょうね。
最近ではパワースポットめぐりとしてそうした山々を登る女性もいると聞きます。

>登り終えたときの心境、これもよくわかりますなぁ。
>息絶え絶えになりながらも何とも言えない達成感に包まれる刹那。
>昔日の方々と同じ心情を共有している喜びみたいなもの。
>街道歩きもまた同じです。

記者自身なかなか言葉が出ませんでしたが、まさにおっしゃる通りです。
あの登頂の達成感と、その山々にまつわる芭蕉なり日本武尊なりが当時どんな思いでこの地を見ていたのかなと考えると、とても感慨深く感じます。

街道も芭蕉だけを考えてしまいがちですが、当時の往来を行き来していた名もなき旅人達もたくさんいたんだなと考えると、また新しい街道の楽しみ方ができるのかもしれませんね。(よ)

投稿: ラクラスしらかわ | 2011年8月18日 (木) 09時56分

ごもっとも。

投稿: Uogiee Mazolla | 2011年8月18日 (木) 19時55分

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