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共生を考えさせられる川 ~ 片貝川・かっぱのすり鉢遊歩道(塙町)

塙町を流れる片貝川。
この片貝川を舞台に、町おこしの一環として一冊の絵本が作られました。

絵本の名は「かっぱのすりばち」。

簡単に説明すると、こういったお話です。

村の子供たちには、かっぱの友達「かんきち」がいた。
かんきちは子供たちに片貝川で素もぐりを教えるのだが、ただ一人がいつまでも潜れない。
その子は庄屋の息子「じんろく」。

じんろくは一人で素もぐりの練習をするのだが、不幸にも水死してしまう。
大人たちは、それをかんきちのせいだと決め付け殺してしまった。
かんきちの母は、ただ嘆き悲しんだ。

その後、村に疫病が流行ると子供たちは生死の境をさまよう。
人間たちは観音様にすがると、観音様は「かっぱの母親に妙薬を作ってもらうしかない」と告げられる。
自分の息子が殺された母親だったが、「かんきちの友達だったから」という理由で妙薬を作り始める。

妙薬を作るには大きな石が必要だった。
片貝川の大きなすり鉢状の石から妙薬を作った母親は、妙薬を渡すと精根尽きて死んでしまう。

妙薬を飲んだ子供たちは、みるみるうちに元気になった。
人間たちはかっぱたちへの優しさと己の行動への後悔を感じながら、いつまでも親子の冥福を祈りつづけた。

おそらく、このお話で言いたいのは、こういったことだと思います。

  • 人種にかかわらず、教えあえるということ。
  • 権力者のために、誰かを犠牲にしてしまう愚を犯してしまうこと。
  • 一部の人間が、よそ者扱いをして排除してしまうこと。
  • つらい思いを乗り越えながらも、誰かのために事を成すこと。
  • 後悔しても、事実は変えられないこと。

地元片貝地区の語り部・菊池トヨさんが語ることで、このお話がさらに考えさせられるお話へと昇華します。

あらためて、片貝川沿いを歩いてみましょう。

ところどころぬかるんでいるとはいえ、地元有志の方々が整備してくださっているおかげで苦もなく歩けます。
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おそらくこのあたりが、お話にもなった石ではないかと思います。
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そばの県道側からもみてみました。
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入り口付近にはこんなきれいな東屋もあって、地元の人に愛されているのがよくわかります。
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こうした民話や歴史など、その地に伝えられる話をいろいろ聞きながら調べてみると、
また変わった視点でたずねることができて楽しくなりますね。
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かっぱのすり鉢遊歩道
〒963-5522 福島県東白川郡塙町大字片貝地区

絵本「かっぱのすりばち」
 佐藤 修 (著), 藤原 あずみ (イラスト), 廣田 弘子
 出版社: 一声社
 ISBN-10: 4870772078
 ISBN-13: 978-4870772076
 発売年月: 2009年2月
 URL:http://www.isseisha.net/hon/kappa.html

文責:よ (ラクラスしらかわ http://rakuras.com/

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